Chibson Firebird

 ここマレーシアも2022年5月ごろから行動制限も大幅に緩和され、ウィズコロナでビジネスも活発化してきました。とても良いことだと思います。何より建物やお店に入る際、あの面倒なコロナアプリでスキャンする必要が無くなった事が個人的には一番嬉しく感じてます。


とまぁ当たり障りない最近の所感はさておき、ようやく、、、ついに届きましたよ、ヤツが。

オーダーから数えてほぼ3ヶ月。荷物追跡でも3週間微動だにせず挙句一度はお店に差し戻しになって見たりしたお茶目なアイツ。


64年Gibson Firebird IIIを2018年に手放して以来、ジョニー・ウィンター聞くたびになんだか心にぼっかり穴が空いたように感じていました。

そんなある日、サイバーパトロール中に発見したこのチャイニーズ・ギ◯ソン ファイヤーバード(もどき)、早速職質の後、いよいよ怪しいという事で署まで任意同行頂くことにした。


マレーシアで海外からギターを輸入(?)すると必ず税関で留置きされる。POSマレーシアという日本で言う郵便局のような所に依頼して税関手続きを代行してもらい、最寄りの郵便局に取りに行って課税額と手続き代行費用を支払って現物を持って帰る、という流れが今まででした。

びっくりしたことに、今回さらに自宅まで配送してくれるオプションが選択できるようになっていたので、そちらをお願い。

料金は代引きの形で自宅配達完了時にドライバーに支払えばOK。なんと便利になったことか。

仕事の関係でなかなか日程が合わずようやく金曜日夕方に配送と相成りました。


いつもの見慣れた梱包、心なしか背が高いのはこのギターの形状だと思われる。

何度かお伝えした通り、中華ギターは箱だしポンではほぼ使い物にならない、のであるがこれ、意外にもそのままでちゃんと音も鳴りネック反りも無く、弦高さえもちゃんと調整して出荷してきたんじゃないか?とさえ疑われるレベル。しかもピックアップも結構良い音が鳴ってくれるじゃないか、と。

このギターオーダーした直後にEpiphone ProBucker FB720 Firebird ピックアップを注文してすでに到着済み、今回は電装系含めて全取っ替えの計画なので取り敢えずは付いてる部品類は全部取っ払う。

その前にいくつかチェック

  • オリジナルで付いてきたノーブランドのミニハムバッカーピックアップ
  • 同じくノーブランドのチューニングペグ
  • プラスティック&深〜い溝切り
  • エピフォンタイプのTune-O-Maticブリッジ
  • 疑わしかったがどうやら本当に9ピース貼り合わせのスルーネック構造
  • キャビティーカバーはよく言えばフェンダータイプ、悪く言えば蓋とボディをツラいちにする為の段差加工が無い、そのまま載せてネジ留めするタイプ。ここは気が向けばまた自分で加工しても良いかなとは思ってる。
  • 電装系は見事に中華ギターのお手本のような線材及びパーツで構成されている

























主な改造点

  • 電装系は全部やり直し
  • フレット擦り合わせとクロウニング
  • CTSポット(A500タイプ)x4への交換
  • コンデンサー(キャパシター)は手持ち在庫がなかった為とりあえずは付いて来たものを流用しておく事にした
  • 3Wayトグルスイッチとジャックはそのまま流用
  • ナットはテレキャスで試して良い感じだったのでブラスナットに載せ替え
  • ブリッジはミニピンタイプのブリッジに変更
  • チューナーペグはロックタイプで黒いものに変更
  • ピックアップはエピフォンのProBuckerに交換。ケーブル長が足りない為継ぎ足し加工も実施
  • その他、いつもの事ではあるが、ピックアップキャビティの深さが足りない為、木工作業したり、ポットの首が中華系ポットは極細なため、リーマーで穴の径を広げる必要があったり、今回も結構な工具を大活躍させる必要はありましたが、何れも趣味としてはやってて楽しいので苦では無かった









換装後の所感

  • オリジナルで載っていたピックアップも良かったのだが、Firebirdらしい音という意味ではエピフォンのピックアップの方が近いのではないかと思う
  • ブリッジサドルの調整幅がエピフォンタイプのものより狭い為か、オクターブチューニングが微妙に足りない。ブリッジの問題なのか弦の問題かもしれない為、しばらく様子を見る予定
  • Firebirdそのものの形状がこうなので仕方ないし、それを言うなら64年製Gibson Firebird などもっと顕著だったが、ヘッド落ちへの対策が必要。これは原始的に持ち方で対策するつもり
  • 最初は微妙かと思っていたがいざ取り付けてみると意外に締まって見える黒いチューナーペグは正解だったのでは?
  • ブラスナット、ナットの高さ調整など苦労も少なく載せ替えられたのだが、ナットの幅自体が1mm弱大きい為、取り付けた状態では良くみると少し出っぱった感じに付いてる。1弦側は人差し指が当たる為、演奏性を鑑みて6弦側に飛び出させるようにして取り付けた。1弦、6弦とフレットエンドまでの距離は奇跡的にバランスが取れた状態なので当面これで行く事とする



さて、あとはバンド再開を待つのみだ!


参考:

FireBird III '64

LP-90 Gold Top

 LP-90 Gold Top

2021年7月

P-90ピックアップが良いらしい、とYouTubeでいろんな人が言ってたので試してみる事にした。

EpiphoneのP-90ピックアップを買ってみた後、そもそもピックアップキャビティの形がハムバッカーと全く異なる事に気づきレスポールタイプでP90が載ったギターを購入する事にした。

例によって中華系オンラインショッピングモールをチェックし今回はShopeeで購入。



余談であるが、ここマレーシアで有名なオンラインショッピングプラットフォームとしてはLazadaとShopeeがある。Lazadaは中国のアリババグループ、Shopeeはテンセントがバックについてる。

いまや世の中の生活雑貨などの大半が中国製、Made in USAやMade in Japanはごく一部のみプレミアが付いてる状態。そう、iPhoneも中国で作ってるのだ。


まるっとコピーしたものをロゴ含めて恥ずかしげもなく販売する厚顔無恥ぶりは見ていてスカッとする事も多い。例えばギター、、、



USA製のFenderやGibsonなど、輸入品は元々がそれなりの値段に加え輸入となると関税や送料でさらに高額になる為なかなか手が届かない。そんな中1970年代頃から日本のギターブランドが多く生まれる。お手本はやはりUSA。ただし少しデザインにアレンジを加えたりロゴをオリジナルにしたりとささやかながら本家”ブランド”への配慮も忘れなかった。それでもフェンダーやギブソンから訴えられたりしていたようだ。

(良い意味で)日本人らしい完璧主義で品質も大変よく、いまでは本家から正規のジャパン・メイドのラインナップを任されていたりもする。特に70年、80年代のJapan製ギターは欧米の中古楽器サイトで今でも人気が高く、かなり高額で取引されているものも多く有る様子。



しかし私は少し憂慮している。このままでホントに良いのか?と。。。


かつて電化製品で日本製が世界を席巻していた時代。これらも元々の発明や最初の製品はUSAだったりするのだが(自動車もそうやね)、それらをうまく真似てさらなる高みに昇華してゆく日本のお家芸。品質管理も世界最高レベルで、日本製は壊れない、サービスが良いなど、Made in Japanが持て囃された時代も確かにあった。だが今はどうだろう?

ガラケーにまごついてる間に世の中はスマホへ一挙に移行。波に乗り遅れた日本でスマホデバイスを作るメーカーは残念ながらもう無い。韓国製、中国製ばかり。そうiPhoneでさえ製造は中国なのだ。


製造品における品質についても、かつては安かろう悪かろうだったものが今や十分実用に耐える。そもそも10年使えるスマホなんて誰も欲しく無い。日本が拘った、拘りすぎたかもしれない”品質”への見極め、今から取り戻すには相当難しいだろうと思う。


日本人としてはもう一度、世界に誇れる”日本製”を、それが何なのかはまだ分からないが、確固たる地位を取り戻してもらいたいと切に願っている。


さて随分と横道に逸れたが、このゴールドトップP90、先ほど申し上げた”品質”の面で随分と良くなったとは言え、ことギターに関して言えば殆どのケースで中国製ギターはそのまま演奏できるレベルにまでは成ってない、と断言できる。箱だしポンで実践投入は事実上不可能。



見た目はそれっぽいし、電装品も一応電気的には正しく配線され導通しているのだが、細かな調整がやはり甘いのだ。確かにアンプに繋げば音は鳴るし、コードを押さえればちゃんと和音も鳴る。鳴るのだが響いてくれないのだ、心に。

ちょっとしたフレット調整やナット調整、ピックアップ含めた電装品の交換がほぼ必須なのだ。

逆に言えばそれらをしっかり行うことで、ある程度満足のいく音が出てくれる。



これらの手間(いくつかの工具の調達も含め)を惜しまなければ、ギターそのものに対する理解も深まり、自分が「好きだなぁ」と思える音への追求が、道筋だって見えてくる(かもしれない)

当然これら追加費用も時間(手間)とは別に掛かってくる。場合によっては安い本物(?)買えちゃうんじゃ?なんてことも有る。有るには有るが、やはり自分で拘って選んだパーツを載せたり好みのフレット高にしたりしているうちに愛着も湧いてくる。何より弾いてて楽しいと感じられる事が最も大切な事なのだ。違和感を持ったままギターを弾いても良いフレーズが不思議と出てこないし、その逆もまた然りなのだ。

あとは気軽にカスタマイズができるという点も大きい。キャビティを削ったり穴あけたりも、これが本家本元のモノだったら恐らく躊躇したり思い切れなかったりするだろう。


ただし、削ったり穴あけたり、これは愛情を持って取り組んでるのであって、決して安いから蔑ろにしている訳では無い事を最後に申し伝えておきたい。


さて、今回のゴールドトップ、色々ありました。。。

  • ネック調整(かなり逆反りの状態で梱包出荷されてきた)
  • ナットがプラスティックでグランドキャニオンばりの深い溝切り→NuBoneへ交換、ナット調整
  • フレット擦り合わせとクロウニング
  • 電装品の全交換(ポット、スイッチ、配線材)
  • ブリッジ交換


はじめてのP-90ピックアップなので音の比較が出来ないのだが、オリジナルで付いてきたやつよりはパリッとしつつも程よく丸みのある音が出る様になって良い感じ。

ただこれバンドで使えるかなぁ?

太めの音はハムバッカーがあるし、細めはストラト・テレキャスのシングルコイルがあるし、、、ま、そのうちここぞ!って場面がやってくるだろうからそれまで気長に待ちましょう。


弾いてみたのがこちら

https://youtu.be/6ebSHu4xoC4




中華製はほぼこのような小さなポットが付いてくる。性能的には問題ないのかもしれないが、配線材など、すぐに劣化断線してしまいそうなのでいつものように総入れ替え





最初に搭載されていたノーブランドのP90タイプのピックアップ

ポットの首がサイズ合わず、リーマーで径を広げる必要があった

2ボリューム2トーンの基本配線

エピフォンタイプのTune-O-Maticもどきを韓国製のコピー品に付け替える



スレッド・コンバージョン(M4-M8)でポストのサイズ調整




超チープなポーカーチップをちょいチープなものに変更

他のレスポールタイプはキャビティ内を銅箔でノイズ対策したのだが、今回は無しで

エピフォンのP90ピックアップに載せ替え

ポット用の穴もサイズを合わせたのだが、、、キャビティのザグりが小さいためポットが収まらない

結局リューター使ってサイズ調整するはめに。。。ちょっとしたピックアップ交換のつもりが、なかなかすんなり行かないものだ


ちゃんとポットも収まってくれた


ナットはNuBoneというなんだか少しだけ良さげなものに変更する事にした
これも高さ調整にかなり時間がかかってしまった

トラスロッドカバーも少しだけチープさを軽減してみる


結局1日作業となりました。