番外編:バンジョー (Mavis BANJO)

ある時、後輩のバンドがライブハウスに出る、というので神戸まで出かけてゆきました。
ジャグ・バンドのコピーを中心にこれからオリジナルを増やしてゆくとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89


ブルーズ、ロック、ロカビリーなどを好んで聴いていた私には、ドラムレスのそのバンドはとても新鮮でした。

ボーカル、ギター、ピアノ、ベースという変わった構成です。

そのライブ後、打上にて話が盛り上がり、
「前田さんも入ってくださいよ~」
私が大学を卒業してから入部したというその後輩は、初対面の日にしては随分と砕けた失礼な口調で私に絡んできました。
(君もあれか?酒で人生滅ぼすタイプやな。。まぁ、俺もバンドがあって忙しいけど手伝うぐらいやったら、、、)
そう言いかけた刹那、
「バンジョーが欲しいんですよねぇ、一人」
はぁ?
バンジョー?
「はい、バンジョー」
バンジョーってあのバンジョーか?
「はい、そのバンジョーっす。おースーザンナァー な~か~ないでぇ~、のバンジョーっす。」
お前、誰に向かってモノ言うとんねん! 俺、ギターやぞ? 前田と言えばギター、ギターと言えば前田や、解るか?もっぺん言おか? 前田と言えば ギー・ター・ア!
「えー?なんすか?」
・・・

次の週末、楽器屋さんにたたずむ私が居た。

よくわからないので、安くて良いバンジョーの男の子用のを下さい。

楽器屋さんで説明されたバンジョーの歴史や手入れの方法など、相当熱のこもった説明をされたのですが、店でた時にはすっかり忘れていました。

それから本を買い一生懸命練習して、先輩の面目を保つための地獄のトレーニングが始まりました。

ドラムが無いという軽い構成のため、街角コンサートや小ぶりなライブハウスなどでの演奏の他、知り合いの知り合いからの依頼という事で誰かの自宅に大量の人を呼び、そこで演奏させて頂いたりしました。

その時はちびっ子達が演奏後にわーっと寄ってきてサインを求められました。
生まれてこの方、ローンの申し込み以外でサイン(署名)した事の無かった私は、頬を染めながら紙の切れ端や箸袋にサインをして差し上げました。

「仲良きことは美しきことかな?」という文言とかぼちゃの印象的な挿絵とともに、「○○ちゃん江」と書いてあげたりしました。

人生辛いこともあるけど、正直に生きてればきっと良い事あるよ。

ちびっこに囲まれながら、全然違うのに、孤児院の為に戦うタイガーマスクと自分自身を重ねあわせていたことを思い出します。

さて、このバンジョーもバンドメンバー同士の男女間の問題というよく解らない理由で加入後半年で解体され、後に残ったのはこのバンジョーのみとなりました。

どないしてくれんねん、オオタワラくん! 責任とってんかぁ~!



バンジョー。
見たら解るか^^;;






バンジョーのヘッド